一応新婚旅行ということでなかなか行けなさそうな
場所を前提に行き先を考えた,昨年12月.
日程は6月末か7月頭からの最大2週間で,
嫁がダイビング症候群気味なのでダイブクルーズを前提.:-)
候補はガラパゴス諸島,ココ島,アフリカ方面か.
こういう方面が得意そうな旅行代理店 FWT 他へ問い合わせた.
アフリカ方面でのクルーズはペンバ島というのがあるが日程の問題で×.
ガラパゴス諸島はアグレッサー,スカイダンサーという
定期的に運航している船があるがいずれも満席,
ココ島もアグレッサー,シーハンター等があるがやっぱり満席とのこと.
半年以上も前なのに満席ってすごいな.
(ココ島はマルペロへの航行をセットにしたコースだと日本からは70万円超/人,
日程も15日間っていう問題もある...
ココ島だけのコースなら金額はガラパゴスと同じくらいか)
いずれにしても,場所 and/or 日程の再考が必要だ.
情報を調べれば調べる程ガラパゴスへの期待が高まってきたのと,
去年 FWT のチャータークルーズに参加した友人O氏の言葉もあって
日程を少しずらして FWT の7月チャータークルーズ12日間にエントリすることにした.
(鳥もいっぱい見られるようだし)
だが・・・,1ヵ月前に最小催行数を満たせずに中止との連絡が入る.
日程が短くなってしまうのだが,やむなく翌月のチャータークルーズ10日間に
振り替えを依頼.(ミンククジラ見学なんかも削られたのも残念)
というわけで紆余曲折の末いざエクアドル共和国ガラパゴス諸島へ.
義姉宅へ サブロウ (クサガメ)を預けて,成田着11時. 早めの集合(飛行機は15時45分発)として12時50分が指定されているのに 更に2時間も早く来てどうする? (起きたのも3時.まるで遠足前の子供のようだ) これを皮切りに待ち時間の長い旅が始まる.
成田から12時間で米国ヒューストン,
乗り換え待ち4時間(うち1時間は米国入国審査待ち!)の後
5時間かけてやっとエクアドル最大の都市(≠首都)グアヤキルに到着.
-14時間の時差があっても,既に日が明けて8/12になっていた.
ガイドブックによると
コンチネンタルホテルはグアヤキルの中ではグレードの高い方らしいが
普通,不満はない.
(あえていうなら,たった数時間の滞在なので高層階
一番奥の部屋じゃなくてもよかったかなと)
寝る前にビールでもひっかけようとレストランへ.
勧められて一緒にセビッチェを注文.
寝る前なのでセビッチェは2人で1つのはずだったのだが,
その美味さに負けて追加.
一眠りした後は朝食を取ってホテル向かいのイグアナ公園へ.
イグアナだけじゃなくてナマケモノや鳥類,カメなどがいるので
シャッターをきりまくる.
この後はいよいよガラパゴスに向けて再出発. タメ航空にて1時間半. 厳しいと言われていた荷物の重量制限は, グループチェックインのおかげだか裏金(?)のおかげだかで不要となる. しかし空港の荷物チェックの職員とか英語が通じない. 通じなくてもなんとかなるということだけど (一番の訪問者はアメリカ人だし) 一人で来てたらビビってたかもしれない.
本来のガラパゴスのメイン空港はバルトラ島にあるのだが
改修工事のため(予定では7月に終わるはずだった)
サンクリストバル島へ降りる.
そのまま TIP TOP II 号へ乗船して出港.
早速持ち込んだ GPS (Garmin eTrex Legend) を窓際に設置.
よく測位できているようだ.
すぐにチェックダイブのポイント, 「アシカの島」を意味する Isla de Lobos へ向かう. ブリーフィングでは, ウエイトのチェックだけでなく マスククリアやレギュレータリカバリまでやるとのこと. 水温は20度超程度. 初のロクハン海外遠征, 伊豆ならば 8Kg を付けているので, ウエイトは 4lb. 玉しかないこともあって, とりあえず 16lb. (= 7.248Kg) でエントリーしてみるも敗北. 全く沈めない. 4lb. を新たに貰って(計 9.06Kg)なんとか潜行できたので そのまま行くことにするが,かなり苦しい. ガラパゴスの海は塩分濃度が濃いので浮力が強いらしいが, 各ウエイト玉が 4lb. 本当にあるのかも疑わしい. 次からもう一玉追加することにする,計 24lb. (= 10.872Kg)
さて,チェックダイブ.
透明度が悪すぎる.まるで濁った時の伊豆のようだ,
5m 超ぐらいしかない.
こんな中で一人づつマスククリア(ちゃんと全部外す),
レギュレータリカバリを計7人やらされる.
(あとで聞いたらもう1チームの方は適当に切り上げていたらしい,
ガイドによるようだ)
アシカはちょろちょろと現れたが動きが速いのと透明度が悪すぎて
カメラは役立たず.
エキジット後すぐに上陸すると飽きる程の写真が撮れたので
気にしないことにする.
(水中では昔ラパスでも撮っているし)
8/12 写真 (Iguana Park & Isla de Lobos)
5時半起床で6時にノースセイモア島に上陸.
念願のアオアシカツオドリ(Blue Foot Booby)だ!
上陸地点で見られた数羽に固執していたのが馬鹿みたいに,
奥に進んでいくと沢山いる.
グンカンドリも喉?胸?を赤く膨らませている.
名前が分からない子達もいっぱい.
帰る頃には他の船もいくつか来ていて訪問者が沢山,
我々はいい時間に来ていたようだ.
朝食後移動をして,
サンチャゴ島の プエルトエガス (Puertoは港の意) へ上陸.
いきなりガラパゴスノスリ(Galapagos Hawk)がお出迎え.
ガラパゴスの陸上生態系では頂点かな?
200mm * 1.7 倍テレコンのレンズでは若干短かかった.
サンチャゴ島にはアシカだけでなくオットセイがいる.
耳が大きいのがオットセイということだが
うまく区別できない.
アルバニーというポイントで1本潜るが透明度はあいかわらず. 海が緑だ. 明日以降のウルフ島,ダーウィン島への不安が募る.
8/13 写真 (North Seymour Is., Pto. Egas & Albany)
船は夜通し走り続けて朝方ウルフ島に到着.
予想されていた船の揺れは,
普段の行ないがよいせいか大したこともなく,
同行の皆さんとも何ともないようだ.
鳥がいっぱいいる.
早速ウルフ島の有名ポイント,シャークベイへエントリー.
いきなりサメのオンパレード.
ガラパゴスシャーク,ハンマーヘッドシャークが次々にやってくる.
昨日までのセントラルエリアとは違い透明度も悪くない.
水温も上昇して25度程度.
3本潜ってサメ三昧.
時々/所々,強い流れがありドリフトも堪能.
4本目はナイトへ.
目当ては Red-lipped batfish,かなりブサイクな奴.
ナイトで4本目なのに 30m 近く降りて行かなければならないのが難点.
誰かが見つけて存在が確認できると,あちこちにいるのが分かる.
近寄ると逃げるので落ち着いて写真は撮れなかった.
エントリ前,ストロボコネクタが水没の浮き目に合っていたため
テンヤワンヤしていたが
Z-220 と接続ケーブルをお借りしてなんとかなる.(坂田さんに感謝!)
夕方アグレッサーがやってきた.明日からウルフを潜るのだろう.
8/14 写真 (Shark Bay & Anchor Play)
今ツアーのメインイベント,いよいよダーウィン島へ.
ダーウィンも鳥の島だ.
ダーウィンアーチに感激しながら早速1本目へ.
ダーウィンアーチでは,
基本的に根待ちしながらジンベイを待つ.
根にはフジツボがびっしり.
うねりが入っているために身体が行ったり来たりし
幾度となくフジツボに激突.
両面スキンのロクハン,膝の部分に穴を明けること数回.
(スーツボンド持参して正解!)
ロクハン突き破って膝にも小さな傷がちらほら.
手袋も必需品だ.
波が押したり引いたりするのでカレントフックは使わなかった.
カメラはジンベイ狙いのフィッシュアイ10.5mmあるのみ.
根待ちをしているとウルフ島と同じように
ガラパゴスシャークやハンマーが次々と,すぐ頭上を通っていくことも.
そろそろエキジット時間が近付き諦めつつあったところ,
大きな合図が鳴り響く.
何も確認はできないが皆が向かっている方向の更に先を見越してダッシュ.
キター,でっか〜いジンベイ様!!!
あまりに嬉しくて写真撮るのもそこそこに
真上で両手広げて泳ぎ続けてしまっていた.
広げた両手よりも幅は広く,長さは10mぐらいか.
それなりの時間一緒にいたはずなのに撮った写真はわずか3枚.
(もうちょっと撮れと嫁に怒られた orz)
しかし,涙がでるほど嬉しかった.
更に期待を込めて2本目,3本目と午前中に続けて潜るが念願かなわず.
でも,他のサメはいっぱいいる.
2本目のエキジット際には群れハンマーにも遭遇.
また,3本目にはカツオの大群に巻かれる.
日本食が恋しくなってくる時期でもあったのでかなりのインパクトだ.
エキジット際にシルキーシャークが現れたものの
10.5mm レンズには遠かったので写真にならず,残念.
原山さんに言われて,
2本目は根に掴まらず中層に留まりながらジンベイを探すのに
チャレンジしてみたがヘバるだけ.
持久力の足りない私には無理だ.(嫁は平気そうだったんだがスマソ)
次からはやっぱり根待ち作戦に戻る,フジツボが友達.
午後からは海が荒れ気味になりながらも 希望者のみで4本目へエントリーのはずだったが, 痛恨のウエイトベルトつけ忘れ. BCD に 8lb. 入れていたので行けたかもしれないが エキジット際に辛い目をみることが明らかだったので とっととディンギーに戻る. ジンベイはでなかったということで一安心.(していいのか?)
1本目のジンベイを見てない方がいるというのと海況も悪くないので, 今夜はダーウィンに残り明日2本潜ってから戻ることとなった.
8/15 写真 (Darwin's Arch) ※ ジンベイ様遭遇
近くにラマーロー号(M/Y LAMMER LAW)が停泊している,今朝着いたようだ. アグレッサーは見えない,昨日は帰りだったのか.
1本目,もうみんなちょっとやそっとのハンマーやガラパゴスシャークには
見向きもしなくなっている.心は一つ.
しかし影すら見えずに時間切れ.
ラマーロー号のダイバーがボートマンに見つけてもらえないようで
ディンギー満員になりながら拾って帰る.
TIP TOP II のボートマンの優秀さを実感.
昨日潜り損なった時に改めて分かったんだが
ずっと泡を追いかけてくれている.
浮上した時もいつもすぐ近くにディンギーはいる.
根待ちの時に見上げるとディンギーをジンベイと間違うのが困るぐらい. :-)
2本目.感動よ,再び!
最後の最後でジンベイ様が出現.
しかも計ったように小さいのから順番に3個体が,
4mの小,6mの中,10mあるかの大(前日のと同じ個体かもしれない)がやってくる.
1本で3度のダッシュはかなり足にくる,エアもない.
よりによって段々と大きくなるので諦めることもできないのだが,
3本目はもう足が残っていなかったので
嫁が追いかけるのを見失わない程度について行く.
するとジンベイ様が見事にUターン,もろに正面だ.
食べられないように(食べないって)回り込みながら
今度こそシャッターを押しまくる!
しかし,ジンベイ様のお口,なんか魚がくっついているのは何だ?
目の横の穴もよく分からない.
3回もでてくればみんなジンベイを見ているので 心おきなく帰還へ.(まだもう1本潜るんだけど) セントラルエリア,サンタクルス島まで 20時間以上の船旅が待っている.
8/16 写真 (Darwin's Arch) ※ ジンベイ様遭遇
お昼前にサンタクルス島に戻ってきて,
本当のラストダイブ.
しかし,透明度よくない,水温低い.
おまけにカメラ水没.(水滴ついた程度で済んでよかった)
あんまりいいことはなかった.
その後プエルトアヨラから上陸してゾウガメ三昧.
ロンサムジョージはよく見えない.
夜はプエルトアヨラの街でお土産あさりと夕食.
ずっと陸酔いが続く.
8/17 写真 (Gordon's Rock & Pto. Ayora)
いよいよガラパゴス最終日. サンクリストバル島に戻り TIP TOP II 下船, 再びタメ航空に乗りガラパゴスとお別れ.
グアヤキルに戻ってジャパンツアーの鳥居さんの案内で観光.
阿呆なポーズで写真とか撮る...
夕飯,マングローブ蟹が禁漁期ということで,お寿司屋さんへ.
(イサオって店名だったかな)
大根がないようでツマがニンジンなのはご愛敬.
米はカリフォルニア米とのこと.
なかなか美味しく頂いた.
いやお腹いっぱい食べさせてもらった.(アミーゴ万歳,鳥居さん万歳!)
数時間の休憩後,長時間飛行の帰路につく. 大満足のガラパゴスであった. 次回(あるのか?)はジンベイはじめサメ関係は勿論だけど, アホウドリ,ペンギン,フラミンゴもみたいなあ.
しかしガラパゴスは問題アリアリな場所かもしれない, 次に潜りに行くポイントの選択の幅を狭めてしまう気がする. 今シーズンは神子元に行く回数も減ってしまうんではなかろうか.
8/18 写真 (Sightseeing in Guayaquil)
※撮影者: 嫁
08/11(木) | 15:45 | NRT | 出発 | CO 006 (6643 mi. / 12 hr.) |
13:45 | IAH | 到着 | ||
18:50 | IAH | 出発 | CO 653 (2435 mi. / 5 hr.) | |
08/12(金) | 00:12 | GYE | 到着 | Hotel Continental 宿泊 |
09:45 | GYE | 出発 | EQ 191 (1.5 hr.) | |
10:15 | SCY | 到着 | ||
12:30 | San Cristbal Is. | Puerto Baquerizo Moreno | Tip Top II 乗船 | |
15:38 | San Cristbal Is. | Isla de Lobos | チェックダイブ | |
17:00 | San Cristbal Is. | Isla de Lobos | 上陸観察 | |
08/13(土) | 06:00 | North Seymour Is. | 上陸観察 | |
12:00 | Santiago Is. | Puerto Egas | 上陸観察 | |
14:30 | Santiago Is. | Albany | ダイビング | |
08/14(日) | 07:02 | Wolf Is. | Shark Bay | ダイビング |
10:20 | Wolf Is. | Shark Bay | ダイビング | |
14:06 | Wolf Is. | Shark Bay | ダイビング | |
18:57 | Wolf Is. | Anchor Play | ナイトダイブ | |
08/15(月) | 06:58 | Darwin Is. | Darwin's Arch | ダイビング |
10:00 | Darwin Is. | Darwin's Arch | ダイビング | |
14:05 | Darwin Is. | Darwin's Arch | ダイビング | |
16:30 | Darwin Is. | Darwin's Arch | ダイビング,ウエイト忘れて未エントリー orz | |
08/16(火) | 06:39 | Darwin Is. | Darwin's Arch | ダイビング |
09:57 | Darwin Is. | Darwin's Arch | ダイビング | |
08/17(水) | 11:11 | Santa Cruz Is. | Gordon's Rock | ダイビング |
14:30 | Santa Cruz Is. | Puerto Ayora | 上陸観察 | |
08/18(木) | 10:00 | San Cristbal Is. | Puerto Baquerizo Moreno | TIP TOP II 下船 |
11:00 | SCY | 出発 | EQ 190 | |
13:30 | GYE | 到着 | Guayaquil観光,夕食,Hotel Continental 宿泊 | |
08/19(金) | 00:55 | GYE | 出発 | CO 818 (2435 mi.) |
06:06 | IAH | 到着 | ||
10:50 | IAH | 出発 | CO 007 (6643 mi.) | |
08/20(土) | 14:20 | NRT | 到着 |
※ CO: コンチネンタル航空,EQ: TAME(タメ)航空
※ NRT: 成田
IAH: 米国ヒューストン
GYE: エクアドル共和国グアヤキル
GPS: ガラパゴス諸島バルトラ島
SCY: ガラパゴス諸島サンクリストバル島
※ Garmin eTrex Legend 日本語版を持ち込んで測定した実際のデータ
※ 地図はカシミール3D上で Google Map を生成したものを加工
※ クリックすると,同じくランドサット衛星画像を使用した
巨大な地図を表示します
Return
Copyright ©A.Tosaka, All Rights Reserved.