7/19 | 00:00 | 芦安駐車場着 |
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00:30 | やまびこホール(無料休憩所) | |
05:10 | 芦安駐車場発(山梨交通バス) | |
06:11 | 広河原着 | |
06:45 | 広河原吊り橋 | |
09:30 | 二俣 | |
12:20 | 小太郎尾根 | |
13:10 | 肩の小屋着 | |
17:30 | 夕食 (小屋としては16:30から) | |
7/20 | 05:00 | 朝食 (同04:30から) |
06:20 | 肩の小屋発 | |
07:00-07:30 | 北岳山頂 | |
08:05-08:15 | 肩の小屋 | |
08:55 | 小太郎山分岐 | |
10:35-10:40 | 二俣 | |
12:45 | 広河原吊り橋 | |
13:30 | 広河原発(山梨交通バス) | |
14:40 | 芦安駐車場着 |
1泊2日で南アルプスは北岳に行ってきた。
海の日3連休なので縦走も考えたが、
連休初日に急用が入ったため1泊2日の行程に変更。
7/18、21時に自宅近くの駅で黒石くんをピックアップして
中央道調布ICから中部横断道白根ICへ向かう。
芦安には23時過ぎに到着も駐車場の空きが見つからない。
探し回って第8駐車場をなんとかみつける。
第6駐車場の奥にあるために分かりにくいようで
ここだけかなりの空きがあった。
(そしてなぜかクライミングウォールがある)
徒歩で無料休憩所やまびこホールに移動してさっさと就寝。
7/19、朝4時頃になると回りが騒がしくなって起床。
(先着3人だったホールは、いつのまにか20人近くになっていた?)
4時半バス停に向かい最初のバスに乗車、
1時間ちょっとで広河原に到着。
すでに空模様は崩れていて、
雨が降ったり止んだり。
これが丹沢や奥多摩であれば
Uターンやルートの短縮も考えるところだが、
天気予報は悪くなかったということもあり(平地のだけど)
とりあえず雨具をつけて出発。
(今思えば前日に小屋に電話して確認するべきだったかな)
行きは当初の予定通り
大樺沢沿いに二俣を目指す。
二俣手前から雪渓が大きく広がるも、
アイゼンなしで進んでいく。
登山口には、
残雪が多いため左俣コースは避けるように
との看板があったが、
アイゼンをつけているのであろう何組かは
左俣を進んで行くのが見える。
若干コースタイムよりも遅い程度で
9時半に二俣到着。
天気は悪化の傾向。
バットレスは全く見えず、
引き続き予定通り右俣コースへ。
次の目標は小太郎尾根、
ここから斜度が大きくなる。
下山してくる人に話しを聞いていくと、
尾根(稜線)に出てからの風が強いらしい。
山頂に行くのも難しいとのこと。
もしかすると、肩の小屋は大混雑?
嫌な予感を抱えながらも
ミヤマキンバイなどのお花畑を通過。
重いカメラ・レンズを持って上がっているにもかかわらず
写真を撮れる状況ではなかったのが残念だ。
3時間近くかかって小太郎尾根。
尾根に乗ると、聞いた通りの風。
森林限界を越え遮るものがない中、
強風で雨具の上からもバチバチと身体に突き刺さる雨。
ときおり雹にもなっていたようだ。
黒石くんもだいぶバテていてペースダウン、
コースタイムの倍以上かかって
肩の小屋にたどりつく。
雨具やザックカバーがあったにもかかわらず、
身体やザックの中もびしょ濡れ。
歩行中は寒いとは感じてなかったけれど、
小屋に入ると手がかじかんできた。
小屋の中もかなり混雑。
僕は見なかったけれど
低体温症の状態の方が
ストーブ横に寝かされていたようだ。
北岳山荘にキャンセルの電話をする方や
テントを諦めて小屋宿泊の手続きをする方も見られた。
混雑するシーズンの山小屋には
1枚の布団に2人とか3人とかっていう話しもあるが
肩の小屋は敷布団はないようで(人が多かったから?)
1人に4枚の毛布が配られた。
しかし1人分のスペースは狭く、
両隣の人の肩がぶつかるほど。
することもないので
毛布にくるまってウトウトしていると
夕食に呼ばれる。
メニューは煮魚とポテトサラダに漬物。
ご飯とみそ汁はお替り可。
夕食後もやっぱりすることはないので
早々にに就寝。
前日も前々日もあんまり寝ていなかったが、
寝苦しくて(暑かった)21時過ぎに眼が醒める。
真っ暗で動けない状態。
暗所や閉所に対して特別な恐怖は持ってないつもりだけど、
ものすごく嫌な気持ちになって
トイレを兼ねて小屋の外にでた。
強風と若干の雨は変わらず。
入口付近の食堂部分はスタッフが若干寝ているだけのようで
かなりスペースがあったので
そこで1時間ばかりボーっとした後再び毛布へ。
明けて1時半、人の声で再び眼が醒める。
月や星が綺麗とか言っているので自分も外へ。
風は相変わらず強かったものの雨は止み、
有明月のため月明かりも弱く
雲一つない満点の星空。
雨と風が強いままなら山頂は諦めて下山も考えていたが
なんとか行けるかも?と思いながら三度毛布へ。
4時過ぎになると多くの人が動き出し、
眼が覚める。
やはり天気が良くなっているのか、
間の岳まで行くとか言う人もいるようだ。
我々はどのみち時間に余裕があるので
待ち行列が短くなったすき間を狙って朝食。
朝食後も急ぐことなく6時に小屋を出て
良い天気の中撮影会。
昨日は見えなかった北岳がすぐそこに(当たり前なんだけど)。
そして鳳凰三山(オベリスク!)から甲斐駒や仙丈を始め、
富士山(笠雲!)、中央アルプス、北アルプス(槍!)が綺麗に見える。
雨具などが乾いていないのが若干気持ち悪いが
天気が良いのでもちろん北岳山頂に向かって出発。
帰りのルートも肩の小屋に戻って
二俣か白根御池経由で下山することにしたので
余計な荷物は小屋にデポ。
ただし、若干寒かったので
Tシャツ、ダウン、雨具は着込んで行く。
30分ちょっとで山頂到着。
黒石くんを待って再び撮影会。
今日は沢山写真が撮れそうだ
(南側に回らないのでキタダケソウはダメだけど)。
30分程で山頂を後にして肩の小屋に戻り、
荷物をピックアップして水を補給。
そして珍しくキーホルダーを購入して、再出発。
登ってくる時には撮れなかった高山植物を気にしながら下山。
名前はさっぱり分からないが、
目にしたものから適当にシャッターを押していく。
近くを歩くおばさま方がいろいろ見つけて
教えてくれるのも有り難い。
18-70mmとvr105mmを交換しながらパチリパチリ。
バスの出発時間の関係もあり
下りルートも二俣経由とした。
お花畑を過ぎるとあとはひたすら下るだけ。
しかし、前日とはうって変わって
陽射しが強く暑いことこの上ない。
Tシャツ1枚になりながら
雪解けの水が流れる沢でタオルを冷やすことも度々。
12時半のバスにも間に合うかなと思ったけれど
若干遅れて13時前にバス停着にて無事下山。
下山後、芦安の温泉に行ったら
小屋で臨時手伝いをされていた方と一緒になった。
話しを聞くと19日は200人以上が泊まったとのこと。
19日だけでなく18日も台風並みの風の強さだったらしい。
そしてもっと驚いたのが、
その方は上りは2時間半、下りは1時間半で
広河原-肩の小屋間を歩くとのこと。
空荷とはいえ我々の半分以下。
すごいな本物の山家さんは。
19日二俣付近を歩いていた時にヘリが飛んでいたが(写真アリ)、
自宅に帰ってニュースをみると前日に亡くなられた方がいて
遺体の回収があったようだ。