June 2007 Bali, Indonesia Diving (& Bird-watching) Tour

ゴールデンウィークに働いた代休でもって連続9日間の休暇を取得. 当初はボルネオ他マレーシアに行こうと思っていたのだが, 紆余曲折あってインドネシアバリ島に行くことにした. もちろん主目的はダイビング. マイレージで予約できたので約10年ぶりのJAL国際線, 往路だけビジネスクラスが取れた.(帰りは空いてなかった)
バリ島はとても広く,ダイビングポイントは北部,東部を中心に (西部はサーフィンエリアだそうだ)散在している. 当初は車で移動しながら各地で ダイビング&宿泊していくサファリを検討していたが, 毎日移動(というよりパッキング?)するのが大変そうだったり, 友人に伝え聞いたダイビングサービスと連絡が取れなかったりしたので, 別のサービスを探していたところ, 比較的ダイビングポイントに近い地方の町 - チャンディダサ(Candi Dasa) - に 日本人経営のサービス(DIVELITE)があり好印象だったので 1箇所に拠点を決めて潜る通常のスタイルに落ち着く. (有名都市は治安の面で避けたかったといのもある)
鳥についても調べてみたところ隣のジャワ島とバリ島にしかいない ジャワショウビン(Javan Kingfisher)というのがいるらしい. でもって,ウブド(Ubud)で鳥見/探鳥のツアーが催行されているようだ. 最後に1泊だけウブドに滞在することにする. (ウブドの宿泊,送迎もDIVELITEさんに手配頂けた,感謝)

6/09

出発が16時過ぎと遅い時間なので成田に宿は取らず, 例によってサブロウを義姉宅に預け成田へ. 車は6日以上4800円のスカイパーキング(感じいい!).
Eチケットだと何も渡されているものがないので右往左往してしまったが, 無事チェックイン&出国. 広さだけはあったので快適にデンパサール到着&入国. インドネシアへの入国にはビザが必要なんでその場で購入$25. (始めてパスポートにビザが貼られた)
デンパサール空港は,入国審査受けずに入国しようと思えば できちゃう作りなので要注意. 出国の時にバレて罰金取られるってことなので トラップとしてワザとそうなっているのかも.^_^;
プライオリティタグのおかげで荷物も早々に出てきたので, 空港内のCITIBANK ATMで20万ルピア(3000円ぐらい)だけ引き出して DIVELITE 高橋さんに合流,チャンディダサへ向かう. 去年海岸沿いに新しい道ができたとのことで 1時間半でクブバリバンガローに到着. スイートにしたら部屋が山の中腹,ウヘー.(スタンダードでよかったかも) チェックインは翌日ということで鍵だけ受け取って とっとと就寝.(それでも寝たのは26時ぐらい)

6/10

初日で眠いながらも6時起床. 早速部屋をでてみるとでっかいトカゲ (1mぐらいあるやつ.勿論小さいゲコ(gecko)はそこら中にいっぱいいる). 山の中では牛が放牧?
7時からの朝食をとって 8時半には道(街のメインストリート)を挟んですぐ向かいの DIVELITEさんへ.(荷物があるので初日は迎えに来てくれる)

ゲストは我々の他に1名(明日から仕事で今日が最終日の常連さん). 今の時期バリはオフシーズンらしい. おかげで道路工事が多い,HATI-HATI(注意の意)看板が目立つ. ダイビングポイントはトランベン,バリではいわずと知れた有名ポイント, リバティー号という沈船がある.深い所でも30mとのこと. この船は浜辺で座礁(第2次大戦中,日本軍の攻撃にて)していたものが, アグン山の噴火で移動沈没したとのこと.

ダイビングは基本ボートエントリー. 今回潜ったポイントでは唯一のビーチエントリーだった. 50年以上経過している沈船なのでボロボロではあるものの 沈船の中にも入れて、トイレの便器なんかも残っているようだ. 魚影はかなり濃い.水温は最高で30度ぐらい.3本潜ってみた. 最後の1本だけジュクン(jukung: 現地の漁船)からのダイビング. ジュクンダイビングではBCの脱着は水面でやるのだ. 使用レンズは無難に60mm.

夕食はローカル向けの食堂に連れて行ってもらう. 安いけど辛いの.

スパインチーク クダゴンベ オコゼ

6/10 写真

6/11

今日はチャンディダサから車で15分ぐらいでいけるパダンバイへ. 我々の他には,今日だけ参加のゲストがお一人. ご夫婦でいらしていて奥様だけダイビングとのこと. バリへはかなりのリピータらしいけどチャンディダサは初めてだって. (初めてでチャンディダサの我々はちょっと変?)

パダンバイはすべてジュクンダイブ. やたらにハダカハオコゼがいる岩や ピンクスクワッドロブスター他小物で2ダイブを堪能(今日もレンズは60mm). 午後はトゥガナン村(Tenganan)へ遊びに行く. 嫁はアタ製品を買いまくり. 手持ちのお金が足りなかったので翌日払うということで ツケでもって買ってたりする (昨夜のレストランのオーナーがお店のオーナーを兼ねてたりして 高橋さんが顔馴染みで信用があったからだと思うけど). その後はチャンディダサのラグーン(水が湧いているらしい)を散歩. 夜はホテルのレストランへ. チャンディダサ内でも高級レストランなので, ローカル料理でも洗練されている感じ.

6/11 写真

6/12

今日はトランベンのちょっと東側のアメッドへ. ゲストは我々だけ. いつも現地のレストラン(海の家?)に荷物をおいて, ダイビングの間または後にはそこで昼食を取るんだけど, アメッドが一番設備的に綺麗だ,プールまである. また,アメッドは塩で有名なところでビーチ手前に塩田が見られる.

ここもジュクンでダイビング,一応ドリフト. そうそう流れはなかったけれど,ソフトコーラルがとても綺麗. 60mmレンズだったので景観を撮れなかったのがちょっと残念.

帰りにはアメッドの塩を購入. 6つ(1つ500g,2500ルピア)も購入したので,3Kgは重いぜっ. 更に道中で今年もそろそろ終りというドリアンを購入. 初めて産地で食することができた! (タイ,マレーシアと訪れた時にはいつも非ドリアン時期で残念にしていたのだ) 1つ15000ルピアでした. 現地の人にとっては日給ぐらいの価格だそうで,やっぱり高級品. チャンディダサに戻って食べたので帰りの車中は ドリアン臭が充満. 私匂い/臭いにはあんまり敏感じゃないけど,嫁は悶絶していた. で,そのお味は,まったりとして美味でございました.

その後嫁はマッサージへ, 私は両替屋さんに行ったり(だいたい1円=73ルピア前後), ホテルで泳いだり読書など. 夕食はPuri Pandang(Puriは建物の意とのこと)へ. 滞在したのとは別のホテル内のレストランだけど,ここもよかった.

6/12 写真

6/13

バリはこの時期から寒気に入るそうで, これから水温が下がってくるとのこと. で,水温が下がってくるとチャンスがでてくるのが マンボウ,英名だとサンフィッシュ! バリではヌサペニダが有名みたいだけど, とにかく深いとか (ガイドが60m近く潜って, ゲストがいる40m付近まで追ってくるサービスもあるみたい). でも,チャンディダサでは目の前の島というか岩付近で 深く潜らなくても見られるチャンスがあるとのこと. まだ時期が早いのと, やっぱり潮回りがいい大潮 (更にいうと満月の翌々日,月齢17・18日がいいみたい)の方が確立は高い ということだけど(6/15が新月), チャンスが全くないわけではないということで午前6時50分集合にて チャンディダサの漁港(?)からジュクンに乗っていざ出陣, 目指すはビアハ島,2本目はミンパン島へ. レンズは10.5mmを用意.

残念ながらマンボウは来なかったけれども やっぱり珊瑚が綺麗なポイント. ケーブがあって中ではでっかいロブスターや ホワイトチップがうろうろしていた (でも10.5mmレンズなので撮るに値しない).

午前中というか10時には2本を終えてしまったので ホテルに戻って朝食. ホテルの朝食は9時以降であれば ナシゴレンやミーゴレンが注文できるので, やっと相伴に預れた (昨日までは7〜8時の朝食だったのでトーストと卵しか選択できず).

今日は4本潜ることにして朝食後,といっても12時だけど, パダンバイへ向かう. もう勝手が分かりつつあるポイントなので かなり自由に潜らせてもらう. レンズは105mmと迷ったけれども再度60mm. 今回のヒットはヒレボシミノカサゴ, カメラの自由が効かない場所だったので よい角度で撮れなかったけれども初めて見た (最初はただのキリンミノだと思っていた).

パダンバイではエントリ前に上空を猛禽類が舞っていた. 結構大きいサイズでトビではないことだけは確認. ヤツは一体なんだろう. せめて105mmのレンズを持っていたら写真撮れたかも?

夜は再びDIVELITE 高橋さんにローカル食堂に連れていってもらう, バイクに3ケツで.^_^; たらふく食べて30Kルピア/人だった,円に直すと500円にも満たない.

6/13 写真

6/14

昨日に引き続き朝からマンボウ狙いのダイビング. 今日はポイント的にも昨日以上に狙えるテペコンへ (時期としても新月に近付いているし). 最初の1本は,突端を巡る感じで島の周囲を回る (島の1/3ぐらいを回ったらしい). 今までとはうって変わったスタイルのダイビング. 流れがそれなりにある中で,かなり泳ぎ回る感じ. 潮も複雑そうなポイントで,場所によって水温も全然違う, 30度から22度の変化でサーモクラインが激しい! 流れに対して所々で島陰に入るのでそこで若干休憩できるけれども, 写真撮っている余裕もあんまりなかった(レンズは17-35mmズーム). マンボウ率が高いものの(クリーニングステーションになるらしい), ここが一番難しいポイントだそうで, ジュクンの操船者にも目のいい若い兄さんを指定してお願いしているとのこと. 残念ながらマンボウには会えず. もうちょっと透明度が欲しいんだけど, ムレハタタテダイがよかったかな.

2本目は同じくテペコンのトンネルへ. トンネル出口がこれまでで一番深く,27m超ぐらい (安全ダイビングなのだ). やっぱりマンボウには会えなかったけれども, ここも珊瑚が綺麗なポイント.

今日も午前中で2本のダイビングを終えてしまったけれど, 午後はのんびりすることにする. ガイドブックに載るチャンディダサは, 寺院が紹介されているのでとりあえず行ってみることに (あとで気付いたらラグーンのすぐ向かいだった,なんだ3日前に来てたじゃん). 寺院に行くには男女ともにサロンを身に着けなければならないので とりあえず雑貨屋さんみたいなところで試着大会. 嫁と1着づつ購入して,店のおばちゃんに巻き方を教えてもらいというか 巻いてもらって,そのまま寺院へ. 入口でお布施を払って入場. ガイドブックにも載る伝統ある寺院ってことだけど, 正直「あれこんなちっちゃいの?」って感じだった.

夜は屋台街まで歩きちょっとだけ味見して, レストランTOKEへ.TOKEは現地でgeckoのことらしい.

6/14 写真

6/15

いよいよダイビング&チャンディダサ最終日,長いようで短かった. ホテルをチェックアウトして最後のダイビングに向かう. 我々と入れ替わり今日から1週間滞在されるご夫婦の新規ゲストがいたので トランベン,アメド,パダンバイの中から選択. このあとウブドへの移動があるので 一番近いパダンバイをまたしてもリクエストしてしまった. 3日目なのでレンズは失敗してもいいので105mm. ピンクスクワッドロブスターやハゼは105mmのが断然よいね. でも動く魚はちょと辛い.

ダイビングが終るとウブドへ移動. 高橋さんが送迎してくれた. でもって,またしても嫁がトゥガナン村に寄れと(いっぺんに買ってくれ). アタ製品,強度がないので飛行機では 全部手持ちにしないとダメだと思うんだけど, はたして飛行機乗れるんでしょうか.

多少の渋滞もあり1時間半程度でウブドに到着. 今日は新月ということで,満月・新月限定のケチャもあるらしく, 途中でチケットを購入してホテル(バロンリゾート&スパ)へチェックイン. DIVELITE高橋さんとはここでお別れ,すっかりお世話になりました. (ここから先は嫁以外とは基本英語で会話,やっぱり疲れる)

18時半にホテルの車でケチャ会場まで送ってもらい,19時から鑑賞. ストーリーはパンフレットで貰っていたものの, 微妙にどの場面なのか分からない. 子供がたくさん出演していたり実質月2回だから 街の人の愛好グループの公演だったりするのかな. 見所はやっぱり火を使った戦いの場面で, アメリカナイズされてか客席,観客を巻き込んでたりする,ウケた.

ケチャの後はアヒルを食べにいく. バリではアヒル料理が一応有名らしい. (アヒルは猫と同じく神様に通じるものがあるらしいのにいいの?) 味はこれといって特徴もないというかよく分からない,焼きすぎな気がした. さて,会計. クレジットカードを出すと,機械が壊れちゃってて使えませんだと. 払えるだけのルピア現金持ってない, ドルと合わせればなんとかいけるかって感じでいたら ドルをもって店員さんが両替して来てくれて一応事無きを得る (両替レートはウブドの方が悪いようだ1円=71ルピア,日時が違うけど). ホテルに戻って就寝. それにしてもチャンディダサと違ってウブドは人が多いな. 日本人もいっぱいいる(欧米人も多いけど).

ピンクスクワッドロブスター コブシメ ギンガハゼ

6/15 写真

6/16

9時からのBali Bird Walksに参加すべく8時過ぎにホテルを出発. (ホテルの朝食うまかった,やっぱりナシゴレン/ 嫁はお粥が気に入ったようでバリで一番美味しかったとのこと) 日本を発つ前にメールをしたんだけど返事が来なかったので ぶっつけで集合場所のベガーズブッシュ(Beggars Bush)へ向かう. 大した距離じゃないだろうと思って送迎を頼まずに歩いたら 30分でも辿りつけない,遅刻しそう. それでも,途中の本屋さんで「Birds Of Bali」を購入. 著者Victor MaysonさんがBali Bird Walksの主催者だったりする. さてベガーズブッシュに着くと,女性一人が入口にいるだけ. どうやらガイドしてくれる方のようだ(Ni Wayan Sumadiさん). 参加者は他に誰もいない.さすがオフシーズン. 嫁はここまで来ただけで, 市場経由でホテルに戻ってスパ&マッサージに行くとのことでお別れ.

探鳥はベガーズブッシュから チャンプアン(Tjampuhan)橋を超えてすぐの左脇道を入ってスタート. いきなり田んぼが広がっている. Sumadiさんとの会話は基本英語なんだけど 鳥の英名なんてほとんど分からない(和名でも分かんないのに). ときどき日本人もくるようで, ちょっとだけ和名でも教えてくれる「ツバメ」とか「セッカ」とか. しばらく進んでいくとジャワショウビン発見(やっぱりガイドさんは目がいい!). 「ここで待っているからゆっくりゆっくり近付いて写真撮っておいで」 ってことでトライ. この先もずっと同じ感じ. でも,かろうじて写真は撮れるけれども, やっぱり近付くと逃げちゃうんだよね(しかも三脚持ってないし). ところで,ジャワショウビンは田んぼの周辺にいて、 イール(eel)と言っていたのでドジョウなんかを食べているらしい. てっきり川沿いに生息していると思っていた. チャンディダサでも田んぼに行けばもしかしたら探せたのかもと, 惜しいことをした. そんなこんなで2時間あまり探鳥して帰還, レストランに入って食事&支払い, 今回はナンヨウショウビンを見ることができなかったけれども ヌサドゥア(Nusa Dua)の方にいけば沢山見られるらしい (住所を教えてもらった).

ジャワショウビン ジャワアカガシラサギ ヒジリショウビン

(覚えている範囲で)見られた鳥:

※和名は適当に調べたものなので間違っているかも

ホテルに戻り,嫁がスパから戻ってくるのを持って ウブドの寺院にサロンを巻いて観光へ. 歩いていると多くのバリ人から 「バリ人みた〜い」のようなことを言われる(どうなんだ?). ウブド村寺院とウブド王宮を回ると, 人も多いし暑いので市場を経由してホテルへ戻ることにする. 途中,花模様の砂岩を嫁は頑張って値切りながら買っていた. ホテルに戻ったらプールに浸かったりしながら読書.

チェックアウトは18時. (18時までのレイトチェックアウトの料金は1泊の半分, それ以降だと1泊全額かかる), 空港への送迎を20時出発でお願いしておき, 荷物を預けて夕食へ向かう. 最後の夜なのでバリ料理でもよいんだけど, 海外で日本食がどうなるかっていうのに興味があるので 「漁師」というレストランに行ってみた. 誰もいないよ,日本人.他のお客はみんな欧米人. さすがウブドは観光地だけあって刺身は普通だった (煮て食べた方が美味しいだろうという微妙な切り身もあったけど). メニューを見た限りでは, 変わったアレンジはナマズを使った丼ぐらいかな.

20時にホテルに戻ってデンパサール空港まで送ってもらい,いよいよお別れ. チェックインでは普通に ダイビングキャリーバッグとハードケース(PROTEX)を預ける. キャリーバッグの方が32Kgだかを超えていたので, 仕方無く塩3Kgをリュックへ戻す(それでも2つで62Kg). リュックの他にカメラハウジングケース(ペリカンケースみたいなやつ)と アタ製の箱(中にもアタ製品いっぱい), 嫁は普通の鞄とやっぱりアタ製品をいくつかいれたビニール袋. どちらかというと帰りをビジネスにするべきだったかと思っていたけれど, 特に咎められることもなく帰ってこられた. Sky Parkingで車を拾って義姉宅を回り帰宅.

6/16 写真



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(c) A.Tosaka